2019年4月7日日曜日

ダークタワー The Dark Tower (2017)

■ダメそう感MAXだけど悪くない。というか最高!

・キングファン(IT、スタンド、アトランティス、ビュイックとかの向こう側の世界が大好物)
・特にタリスマン大好き
・ダークタワーシリーズは未読(叙事詩的な語り口に抵抗が…)
という状態で見たら、超おもしろかった。まったく期待してなかったっていうのもかなりプラスに働いた。
現代版タリスマンじゃないか!

主人公の少年ジェイクがよかった。辛い境遇に胸が痛む。この後の人生に幸あれ…。
キングの中間世界がらみの小説を知ってると、「ここがあのジャックが来た…ここにテッド・ブローティガンが連れて行かれた…」みたいな感動がある。でも知らない人には何も響かないだろうな…。
情け容赦なく死人が出るとこもキングらしくてよかった。
ガンスリンガーも黒衣の男もかっこいい。でも「こんなのローランドじゃない!」と嘆く気持ちもわかる。

原作は未読だけど、映画化するのがどれほど無謀かはわかってたから、よくぞここまでまとめたと拍手。
しっかしRottenTomatoesはじめあらゆる批評が低いなぁ。
やっぱり映画は見ないとわからない。自分にとってのおもしろさが全てだから。

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/the_dark_tower_2017

2019年4月2日火曜日

悪魔のいけにえ The Texas Chain Saw Massacre(1974)

■昔見れなかったのでリベンジ。たしかにこれは傑作だ!

学生時代、友人がビデオを借りてきたけど私は怖くて見れず…。その後、ホラー苦手ながらゾンビとか有名どころを見て、ついにこの映画にリベンジ。おもしろかった!怖さもやっぱり健在。

NHKラジオ「シネマストリップ」での高橋ヨシキ&源一郎氏の絶賛を聞き、しかもプライムだったので、これはもう見るしかない。
そのラジオで「美しい」と聞いて、「まさかぁ」と思ってたんだけど、確かに美しい!90年代ごろの映画には、今見るとひどくショボイものがあるけど、それとは全然違う。

テキサスの荒野と青い空。乾いた空気。夏の暑さ。これらはもちろん美しい。でも殺人鬼の狂気の家にも、何か得体の知れないものがある。美しいとか魅力的とは絶対に言いたくないけど。
しかしこの映画のなかの「乾き」と「狂気」は確かに超然としている。

ストーリーも「狂ってる」としか言いようのない展開で驚いた。何が起きるかまったく想像できない。BGMで緊張感をあおったりしない分、逆に常に緊張して見るしかない。そこにあまりにも突然で残酷無非な暴力が!しかも何度でも。最後の最後まで!

さすがに私自身大人になって、少し冷静に見れる部分もあって、例のおじいちゃんハンマーのシーンは笑ってしまった。でも学生時代に見たらどう思っただろう…。かなりショックを受けるんじゃないかな。いや、今見て受けたショックも相当なものだったなぁ。

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/1021112_texas_chainsaw_massacre

2019年4月1日月曜日

キラー・メイズ Dave Made a Maze (2017)



■予告のおもしろさを超えるのは難しいタイプの映画

予告見て、おもしろそう!ゴンドリーっぽい!と思って視聴。
おもしろかった!けど予告ですべて出てた。

もっともっとトラップのスリルや不条理を楽しみたかったけど、残念ながらそのへんはあまり深みがなかった。
主人公デイブのコンプレックスが反映されてる、という設定はよかった。
でももっと作り手が邪悪そうに見えたり、作ったはずのものに翻弄されるとこも深く掘ってほしかった。
何をどうすると解決するのか、見てるほうに伝わってこないので、納得感もない。

怪しい穴のとこで「罠だ!」を繰り返すギャグはすごくよかった。
いやいいとこもいっぱいあるんだよね。
でもどれももっとおもしろくなりそうな手前で、次に進んでしまう感があった。

とはいえおもしろかった!…けどね…、いや贅沢言っちゃいけないな…けどね…、となんか引きずってしまう。そんな映画。

Rotten Tomatoes
https://www.rottentomatoes.com/m/dave_made_a_maze